別の治験からオブジェクトをコピーする

治験デザイン、データ管理計画、およびレポーティング構造は、特に同じ治療領域の治験では共通することがよくあります。ワークベンチで治験をデザインする際、各治験ごとにリスト、チェック、およびビューを作成する必要があります。時間を節約し、スタディ間のデザインの一貫性を図るために、ある一つの TST スタディから別の TST スタディへ、リスト、チェック、ビューをクローニングすることができます。

前提条件

CDMS リードデータマネージャまたはCDMS データマネージャの標準治験ロールを持つユーザは、以下に説明するアクションを実行できます。組織がカスタムロールを使用する場合、そのロールには以下の権限を付与することが必要です:

タイプ 権限ラベル 制御
機能権限 ワークベンチタブ

ワークベンチタブからデータワークベンチアプリケーションにアクセスする権限

機能権限 CDB ツール

ワークベンチの CDB ツール領域へのアクセス権限


治験のクローニングの有効化

治験をクローニングするには、まずその治験に対するクローニングを有効化することが必要です。これはクローニングするソース治験で行います。これを設定領域から実行すると、Vault 内のすべての TST スタディにこのプロパティが適用されます。

TST スタディのみ: クローニング機能は、TST (TEST) スタディ間でのみ使用できます。

クローニングを有効化するには:

  1. 治験の管理者領域に移動します。
  2. 管理者メニュー () から、クローニングプロパティの設定を選択します。

  3. クローニングプロパティの設定ダイアログで、クローニングの有効化チェックボックスを選択します。

  4. 保存をクリックします。

クローニングパッケージの作成

ターゲットの治験で、ソース治験からリスト、チェック、およびビューをクローニングします。

治験からクローニングするには:

  1. ターゲットの治験の、ツール > クローンパッケージに移動します。
  2. 治験からクローニングをクリックします。

  3. ソース治験の選択で、クローニングしたい治験を選択します。
  4. 治験リストチェック、およびビューソース治験からターゲット治験にドラッグアンドドロップします。
  5. 終わったら、送信をクリックします。

これにより、クローンパッケージが検証のために送信され、ワークベンチは選択されたリスト、チェック、およびビューがターゲット治験と互換性があるかどうかを判定します。

クローンパッケージのレビューとインポート

クローンパッケージ内にリスト、チェック、またはビューの重複がある場合、パッケージをインポートする前にその重複に対処する必要があります。

以下の 3 つの方法で重複を解決できます:

  • オブジェクトの新しい名前を入力します。
  • クローンパッケージからオブジェクトを削除します。
  • 重複するターゲットを置き換えます。

クローンパッケージをレビューするには:

  1. ツール > クローンパッケージ > レビュー準備完了で、クローンパッケージに移動します。
  2. パッケージの名前をクリックして開きます。
  3. 任意の作業: 検証内容の要約を CSV ファイルとしてダウンロードし、オフラインで確認することができます。ダウンロードをクリックします。
  4. 該当する場合:
    1. 新しい名前を入力します。
    2. メニューからターゲットの置き換えを選択します。
    3. オブジェクトの行にカーソルを合わせ、削除 () をクリックしてクローンパッケージから削除します。
  5. 非互換の対処がすべて完了したら、クローンのインポートをクリックします。

ワークベンチはクローンパッケージをターゲット治験にインポートします。ターゲット治験では、これらのオブジェクトが下書き状態にインポートされます。これで、これらのオブジェクトをレビューワークフローを通して実行し、本番にデプロイすることができるようになりました

互換性のないレビューリストを修正するには、まずそのリストのレビューを無効化する必要があります。