Vault のプロビジョニングについて

組織は、Veeva サポートチケットを登録して、Vault のコピー/リフレッシュ/削除のリクエストを出すことができます。Veeva は、SLA に従い、リクエストが受領されてから 24 時間以内にこのリクエストに応答します。すべてのプロビジョニングは、バリデーション済みツールである Vault 管理コンソールを使用して実施されます。

限定リリースおよび一般リリース間の移動

限定リリースと一般リリースが同じバージョンである場合に、Vault を両リリース間で移動することができます。これは、一般リリース直後にのみ可能です。

この期間外で、限定リリースから一般リリースに移動する必要がある場合には、新規 Vault をプロビジョニングする必要があります。1 つのドメインから別のドメインに Vault を移動することはできません。

Sandbox

お客様には、本番環境の Vault 1 つに対して Sandbox Vault を 3 つ利用する権利があります。3 つ以上必要な場合は、Veeva ファイナンスチームに追加注文することができます。

Sandbox ドメイン

Veeva のポリシーは、1 つの Sandbox ドメインと 1 つの本番環境用ドメインを提供することです。TST Vault は Sandbox ドメインである必要があります。ドメインレベルの設定をテストする場合は、テスト用に追加ドメインを提供いたします。

Sandbox POD

Veeva は、注文フォームの顧客所在地に基づいて、Sandbox POD を決定します。デフォルトで、この Sandbox から作成されるすべての Vault は同じ POD にあるため、POD を段階的に更新する際の食い違いを防ぎます。ただし、Veeva サポートでは Vault の POD 間の移動が行えます。これをリクエストするには、Veeva サポート経由でチケットを登録するか、あるいはマネージドサービスの窓口に問い合わせて移動の予定を決めてください。

Vault をコピーする

Vault をコピーすると、Vault の設定のみを複製します。以下はコピーには含まれません:

  • オブジェクトレコード
  • カスタムオブジェクトおよびコア設定とは見なされないオブジェクト。複製されたオブジェクトのリストは予告なしに変更される可能性があることに注意してください。
  • ユーザ; コピーはグループ (特定の自動管理グループを含む) をコピーしますが、これらのグループは当初は空白です。
  • ドメインレベルの設定 (SSO 設定、セキュリティポリシーなど)
  • ユーザ固有のセキュリティオーバーライド; コピーに含めたい場合は、ユーザグループ別にすべてのセキュリティオーバーライドを設定することが推奨されます。

除外された品目の多くは、設定移行パッケージ と Vault ローダを使用して、新しい Vault で再作成できます。

Vault 名、ドメインおよび DNS の変更

Vault 名、ドメイン名、Vault に関連付けられた DNS を変更することができます。

Vault 名

Vault 名の変更は、Vault 選択メニューとマイ Vault ページに表示されるラベルにのみ影響します。

ドメイン名

ドメインは、各ユーザのログイン名の一部です (user@domain.com)。ドメイン名を変更した後は、すべてのユーザは新しいドメイン名でログインする必要があります。 

DNS

DNS は、お使いの Vault の URL で個別化された部分です: https://veeva-qms.veevavault.com の “veeva-qms” の部分。DNS は各 Vault に固有のものです。

お使いの Vault に関連付けられた DNS を変更することができます。これによりユーザが作成したブックマークのリンクが切れますが、Vault 内で確立された参照は、DNS の変更後にも変わらず機能します。

Vault をリフレッシュする

お使いの Vault が他のVaultからコピーされている場合には、Vault を“リフレッシュ”することができます。例えば、Sandbox Vault からコピーされた TST Vault をリフレッシュできます。

リフレッシュはコピーのように機能しますが、Vault は既存の DNS、Vault 名およびユーザを保持することができます。コピーと同様に、リフレッシュは Vault のドキュメントを保持しません。リフレッシュは、コピー元の Vault に基づいてその Vault の設定を更新します。

元の Vault をリフレッシュすると、それは新規 Vault とみなされ、その Vault のコピーをリフレッシュすることができなくなります。本番環境の Vault はリフレッシュできません。

Vault をリフレッシュすると、FTP サーバからすべてのファイルが削除されることに注意してください。

ユーザオブジェクトについて

Vault 内の ユーザオブジェクトに変更を加えて更新を実行する場合、Vault はそれらの変更を保持しません。さらに、Vault をリフレッシュすると、その時点でユーザオブジェクトに作成されているカスタムフィールドは追加されません。

マネージドサービス用ライセンス

多くの Vault にはマネージドサービス用ライセンスが含まれています。Vault オペレーションチームは、Veeva 担当者にこれらのライセンスを追加して、設定と管理を支援します。これらのライセンスは無償で、企業が購入したライセンスとしては数えられません。ただしこれらのライセンスは、完全ユーザライセンスの合計数に表示されるため、使用合計数が、管理者 > 設定 > 全般設定のライセンス情報内に表示される有効なライセンス合計数数を超える場合があることを意味します。

ライセンスの減少

組織が Veeva ファイナンス経由でライセンスの減少注文を送信した場合、Vault オペレーションは有効なライセンスの合計数を減らしますが、既存のユーザは削除しません。管理者 > 設定 > 全般設定のライセンス情報内に超過数が表示されます。この超過数は、管理者が Vault からユーザを削除するまで残ります。