PDF としてのケースブックデータのエクスポート
Vault EDC では、被験者のケースブックを PDF にエクスポートして、印刷したり、参照用に使用したりすることができます。
前提条件
標準のアプリケーションロールおよびセキュリティプロファイルを有するユーザは、PDF を自分がアクセスできるアプリケーションの領域からエクスポートできます。 (データ入力タブからの試験責任医師、レビュータブからの CRA 等)。CDMS 臨床コーダー、CDMS 臨床コーダー管理者、およびCDMS ユーザ管理者は PDF のエクスポートへのアクセス権限を有しません。Vault がカスタムアプリケーションロールを使用する場合、そのロールには以下の権限が必要です:
タイプ | 権限ラベル | 制御 |
---|---|---|
機能権限 | 空白 PDF の生成 | 空白 PDF を書き出す権限 |
機能権限 | 詳細 PDF の生成 | 詳細 PDF を書き出す権限 |
スタディに制限付きデータが含まれている場合、それを閲覧するには制限ありデータアクセス権限が必要です。
スタディロールについて詳しくご確認ください。
利用可能な PDF
スタディでは、フォームおよびケースブックの 2 種類の PDF をエクスポートすることができます。
- データのない空の PDF。
- スタディデータがすべて入力された詳細 PDF。
詳細 PDFの場合、クエリ、監査証跡情報、またはその両方を含めるかどうかの選択が可能です。
フォームレベルでは、PDF にはフォームの他に、ヘッダー部分にスタディ、イベント、フォームの名前が記載されています。クエリを含む詳細 PDF をエクスポートした場合、PDF には監査情報とクエリのセクションも記載されます。
ケースブックレベルでは、PDF にはイベント順で並べ替えられたケースブックのすべてのフォームの他に、ヘッダー部分にスタディと症例情報が記載されます。ケースブック内のイベントとフォームのレコードは PDF にブックマークされ、拡張された詳細 PDF 機能を使用して来院別またはフォーム別で表示するオプションがあります。
詳細 PDF
19R3では、詳細 PDF の拡張版を導入しています。これらの PDF はより移動性に優れており、提出に必要なその他の情報を提供します。拡張版詳細 PDF は、フォームとケースブック全体の両方が利用可能です。
スタディが作成された日によっては、以下で説明するアクションを実行するために、この機能を有効にする必要があります。
拡張版詳細 PDF 機能を有効化するために、この機能を使用したい各スタディのスタディ構成レコードを更新する必要があります。
- 管理者 > ビジネス管理者 > スタディ構成に移動します。
- リストで、スタディのスタディ構成レコードを見つけます。
- クリックすると、スタディレコードが表示されます。
- 編集をクリックします。
- PDF フォーマットバージョンフィールドに「2」を入力します。
- 保存をクリックします。
詳細 PDF と空白 PDF は、ユーザプロファイルで設定されている言語で使用できます。PDF は翻訳可能ですが、翻訳対象は標準テキストのみとなります。設定したラベルや入力したテキストは翻訳されません。
PDF をエクスポートする方法
PDF をエクスポートするには:
- PDF を生成したいケースブックまたはフォームに移動します。
-
アクションメニューから、空白 PDF をエクスポートを選択して、入力したデータが含まれない空白の PDF をエクスポートします。データを含めるには、詳細 PDF を選択します。
- Vault によって PDF の生成が開始されます。完了すると、ダウンロードが自動的に開始されます。
施設内の全症例を 1 枚の PDF でエクスポートする
詳細 PDF (クエリ無し) または詳細 PDF (クエリを有り) のエクスポートは、EDC ツール > ジョブタブから行います。PDF のエクスポートは、単一の施設、選択した施設、またはスタディ内のすべての施設 (クローズアウト PDF) から選択することができます。注: アプリケーションのこの領域は、EDC: スタディツール: アクセス権限を持つユーザにのみ表示されます。詳細については、EDC ツールのジョブ管理を参照してください。
来院およびフォーム別で並び変える
PDF のブックマークセクションで来院別を選択することで、イベントを来院別で表示することができます。このビューでは、すべての症例のイベントがスタディデザイン順に表示され、そのイベントに対応するすべてのフォームが表示されます。フォーム別ブックマークを使用すると、フォームをアルファベット順に整理することができます。