レポートの共有、エクスポート、コピー

レポートを使用すると、お使いの Vault のデータおよび処理に関連するデータを体系化して分析することができます。この記事では、レポートのエクスポート、共有、およびコピーの仕方を説明します。

Vault のレポート機能について詳しくは、レポートの概要を参照してください。Vault EDC アプリケーションで利用できる標準テンプレートレポートのリストは、標準 Vault CDMS レポートテンプレートを参照してください。

レポートのエクスポート

さらに詳細な分析を実施したり、Vault を使用せずにデータを処理したりする必要がある場合、レポートをエクスポートすることができます。Vault はエクスポートの形式として、PDF、CSV (comma-separated)、テキスト (TXT) および Excel ™ (XLSX) の 4 種類をサポートしています。

レポートをエクスポートするには

  1. レポートページまたはレポートビューアで、アクションメニューから CSV にエクスポートテキストにエクスポートExcel にエクスポート、または PDF にエクスポートのいずれかを選択します。
  2. Vault がユーザのリクエストを処理する間にダイアログが開きます。このダイアログから、リクエストの取り消しを選択することができます。ファイルの準備ができると、ダイアログは自動的に閉じます。
  3. お使いのコンピューターの設定によっては、ファイルは自動的にダウンロードされる場合もありますが、ファイルの保存を選択する必要がある場合もあります。

制限

レポートのエクスポートには以下の制限が適用されます:

  • お使いの Vault がローカライゼーション設定を使用していない場合にのみ CSV が、使用している場合にのみ TXT が使用できます。
  • PDF は表レポートでのみ使用可能です。
  • Excel™ では、65,000 件を超えるハイパーリンクを含むファイルを開くことはできません。そのようなファイルを開くとき、Excel™ はすべてのハイパーリンクを削除します。
  • PDF にエクスポートするとすべてのハイパーリンクが削除されます。
  • Vault は PDF と Excel™ に 100,000 件のレコードしかエクスポートしません。お使いのレポートに 100000 件を超えるレコードが含まれている場合、CSV または TXT の形式でエクスポートする必要があります。
  • レポートに複数の下位オブジェクトがある場合、CSV にはエクスポートできません。

グループおよびサマリー集計

エクスポートデータには個別のレコードのみが含まれ、グループまたはサマリーの集計 (カウント、平均など) はエクスポートされません。

PDF エクスポート

PDF としてエクスポートすると、Vault はページ番号と表紙ページを追加します。すべてのレポートは、レポートエクスポート表紙テンプレートを使用します。さらに、ユーザはレポートビルダーの編集モードで PDF の列幅を変更することができます。

レポートのコピー

レコードのコピーオプションを使用して、既存のレポートを基に新しいレポートを作成できます。

レポートをコピーするには

  1. レポートのアクションメニューで、レコードのコピーを選択します。
  2. コピーの作成ダイアログが開きます。新しいレポートの名前および説明 (任意) を入力します。
  3. 続行をクリックします。
  4. レポート編集ページが開きます。ここから、新しいレポートに変更を加えることができます。
  5. 編集を終えたら、実行または保存をクリックします。実行をクリックした場合、編集を続行するか保存するかの選択肢があります。

レポートの共有

レポートの共有時に、ユーザを編集者または閲覧者のロールに割り当てることができます。編集者は、レポートを変更、共有、および削除することができます。編集者には、レポートを作成したユーザと同じすべての権限があります。閲覧者はレポートを実行して表示するか、そのコピーを作成することしかできません。レポートにランタイム入力フィルタがある場合、閲覧者はフィルタ条件を入力することができます。閲覧者がレポートに変更を加えたい場合、レポートをコピーしてその重複バージョンを編集することができます。任意のレポートオブジェクトレコードのロールにユーザを割り当てるには、編集者または所有者のロールを有している必要があることに注意してください。所有者だけが、他のユーザまたはロールを所有者に割り当てることができます。

レポートを共有するには

  1. レポートのアクションメニューで、共有設定をクリックします。
  2. 共有設定のページで、追加をクリックします。
  3. 手動割り当ての追加ダイアログで、希望するロールと、そのロールに追加するユーザまたはグループを選択します。
    レポートへの手動割り当てを追加する
  4. 保存をクリックします。割り当てられたユーザまたはグループは直ちにレポートにアクセスできます。

ロールからユーザまたはグループを削除するには、マニュアル割り当て経由のアクセスセクションでそのユーザまたはグループのアクションメニューで削除をクリックします。参照専用ユーザは、ユーザおよびグループのドロップダウンには表示されません。

レポートの共有設定を展開する方法

レポート共有設定は、システムツールで他の環境に展開できます。

レポートの共有設定を展開する方法:

  1. システムツール > ユーザ定義レポートに移動します。
  2. ユーザ定義レポートの管理をクリックします。
  3. 利用可能なユーザ定義レポート列で、設定を共有したいレポートを選択します。保存をクリックします。
  4. 展開タブに進みます。
  5. ソース Vault宛先 Vaultを選択し、データの展開レポートとダッシュボードチェックボックスをオンにします。
  6. 展開をクリックする。